糖尿病検査を賢く受ける方法

糖尿病の検査

この記事を読んでいるということは、ご自分か家族や友人などに、少なくとも糖尿病に関して何らかの心配ごとがあるのだと思います。

糖尿病の検査はいろいろな検査項目があって、どのように利用すればよいのかよく分からないし、費用も気になるという方も多いでしょう。

しかも普通は血糖値が高めになってもあまり自覚症状がないので、放置されがちです。

仮に自覚症状があっても血糖が原因とはなかなか気づきません。

そこで今回は糖尿病検査について、段階を追ってまとめてみましたので是非参考にしてください。

健康診断を受けることが基本

まず健康診断を定期的に受けることが基本ですが、35歳未満、35歳以上~40歳未満、40歳以上で条件が異なりますので、分けてご説明します。

いずれにしても定期健康診断の費用は、加入している医療保険機関がほとんど負担してくれますので、本人はもちろん被扶養者の方も無料、あるいは1,000円~2,000円程度の負担で済みます。

受診の機会を提供してくれているのに利用しないのは本人の責任ですので、必ず受診するようにしましょう。

40歳以上は特定健康診査を必ず受ける

40歳~74歳までの公的医療保険加入者は、被扶養者も含めて全員が「特定健康診査・特定保健指導」を受けられることが法律で定められています。

特定健診・特定保健指導について |厚生労働省

「特定健康診査」はメタボリックシンドローム(メタボリック症候群)の判定をしますので、いわゆる「メタボ検診」と言われるもので、「特定健診」「生活習慣病健診」というのも同じ内容です。

メタボ検診

検査項目は保険機関によって多少違いますが、糖尿病に関しては「空腹時血糖値」「Hba1c(ヘモグロビンA1c)」「尿糖」が必ず入っていますので、毎年受診しましょう。

基本検査項目の費用はほとんど保険機関が負担してくれるはずです。

ちなみに75歳以上の場合は、「後期高齢者健康診査」というのがあって、「後期高齢者医療被保険者証」をお持ちであれば、同様の健診を受けられます。

35歳以上~40歳未満の健康診断

企業の健康保険組合などでは、40歳以上の健診を35歳以上にまで拡大して、「特定健診」や「生活習慣病健診」として行っているところが数多くあります。

費用も原則無料ですし、これが一番良いですね。

そうでない会社はルールに従って受診してください。

国民健康保険の場合は自治体によって扱いや費用が異なりますので、住民票のある市町村のホームページなどで確認してください。

ほとんどの場合、この年令幅の健診にも「空腹時血糖値」か「Hba1c」が検査項目に入っています。

35歳未満の健康診断

一般健康診断の検査項目をチェック

35歳未満の一般健康診断の場合は、尿検査は入っていますが、血糖値は必須ではないので省略されることがあります。

健康保険組合などは財務状況によっても検査項目を減らすことがありますので、去年まで入っていたのに今年は入っていないという場合もありえます。

追加費用のオプションでも入っていれば受けたほうがよいと思います。

血糖値が検査項目に無かったら、35歳までノーチェックになりますので、以下の方法で自己検査を検討しましょう。

特に家族に糖尿病歴がある方はやるべきと思います。

病院での自由診療(保険適用外)に注意

病院で任意に検査を受ける場合、健康診断代わりと判断されると保険適用外(10割負担)になるので注意しましょう。

3割負担なら3,000円程度で済む血液検査が、1万円以上請求されることになります。

何か自覚症状があれば、申告することで保険治療の検査になりますし、健康診断で疑いがあるので検査を進められたということでも保険適用になると思います。

行く前に電話で確認しましょう。

ちなみに特定健診などでの「要再検査」受診なら、間違いなく保険適用です。

検体測定室などでの簡易検査

「検体測定室」というのは、薬剤師が常駐する薬局・ドラッグストアなどで、自分で採血した血液(検体)をその場で検査・測定してもらい、直ちに結果を受け取れるサービスです。

検体測定室

2014年に厚生労働省が「検体測定室に関するガイドライン」というのを出して、このような簡易検査は衛生検査所としての登録が不要になったのです。

検体測定室等について |厚生労働省

検体の血糖値だけなら500円から(ワンコイン健診と言われる)、Hba1cと合わせても1,500円~2,000円程度です。

痛くも怖くもないので、ピンポイント検査で利用するのは良いでしょう。

お近くにあるかどうかは、このサイトで検索できます。

測定室を検索! ゆびさきナビ | ゆびさきセルフ測定室ナビ

郵送検診(在宅検診)

検査キットを取り寄せて、自宅で採血して送り返すことで、詳細な血液検査を受けられるサービスもあります。

これの特長は、検査項目が「血糖値」「Hba1c」に加えて、中性脂肪/コレステロール、肝機能、腎機能、痛風といった生活習慣病に関わる項目が一通り分かることです。

費用は7,000円~10,000円くらいのものまでいろいろです。

無料でできる「献血」という方法も

献血をするといろいろな血液検査の結果をはがきで知らせてもらうことができます。

その中で血糖に関する項目が「GA(グリコアルブミン)」です。

グリコアルブミンは、アルブミンというタンパク質が血液中でブドウ糖とくっついたものですので、血糖値が上がると量が増えます。

Hba1cよりも半減期が短いので、過去2週間程度の平均血糖状態が分かります。

正常範囲は11%~16.5%未満ですが、15.6%以上は要注意と言われます。

正常なら問題ないので、一応の目安として献血も利用できると思います。

健診後の再検査

健康診断の空腹時血糖値あるいはHba1cで再検査を指摘されたら、病院で再検査を受けましょう。

再検査では通常、糖尿病判定のために「75gOGTT」と言われるブドウ糖負荷試験後の血糖値を測定します。

結果次第では、再々検査が必要とされることもありますので、指示に従いましょう。

詳しくはこちらの記事⇒【保存版】血糖値の正常値と糖尿病判定のまとめ

再検査の費用は保険適用になりますので、健康診断で再検査を指摘されたことを必ず申告してください。

また、企業などによっては再検査の自己負担分まで会社で補助してくれるところもありますので確認しましょう。

「糖尿病」確定後の追加検査

糖尿病であることが確定すると、血糖値と合わせて「インスリン(IRI)検査」を行うこともあります。

インスリンがどれくらい分泌されているかで、分泌能力が低下しているのか、インスリンが効かないの(インスリン抵抗性)かが分かります。

また、1型糖尿病が疑われる場合は、「抗GAD抗体検査」を行う場合もあります。

GAD(グルタミン脱炭酸酵素)はインスリン合成に必要な酵素で、GADを阻害する抗体が出来ている場合は、「抗GAD抗体検査」が陽性になります。

境界型糖尿病(糖尿病予備群)の場合

再検査でも糖尿病とは判定されず、境界型糖尿病(糖尿病予備群)になった場合は、糖尿病にならないように、基本的に自分で血糖値をコントロールして生活することになります。

定期的な検診はあるでしょうが、まだ糖尿病の治療には至らないからです。

食生活の改善と運動から始めてみましょう。

こちらの記事もご参考に。

境界型糖尿病の人(糖尿病予備群)は自分で発症予防するしかない!