血糖値の「基準値」と「正常値」は同じではない!その意味とは?

基準値と正常値 血糖値と糖尿病のコラム

 

「基準値」と「正常値」あるいは「標準値」って、何となく同じように使っていませんか?

健康診断の結果成績表をもらうと「基準値」の範囲が書いてあります。

例えば私がもらった生活習慣病健診の結果表には、空腹時血糖の基準値:50~99mg/dl、HbA1c(NGSP値)の基準値:4.3~5.5% とありますので、これと自分の値を見比べますよね。

しかし、糖尿病判定の際に使われる空腹時血糖値の正常範囲は、60~109mg/dlで、HbA1c(NGSP値)の正常範囲は、6.0%未満なんです。

詳しくは⇒【保存版】血糖値の基準値と糖尿病判定のまとめ

じゃあ健康診断の基準値って何?っていうことです。

しかも身体の状態は人によって違いますから、微妙なところの正常範囲では、ある人にとっては異常とか、その逆もあり得るんです。

今回は、そんな「基準値」と、あなたの「正常値」のお話しです。

健康診断の基準値はどうやって決めているのか?

健康診断結果表

健康診断の結果表に書いてある基準値の、一般的な決め方はこうです。

医学的に見て健康であると診断された人の測定値を母数として、「平均値±2SD」(SDは標準偏差)を基準値の範囲とします。

統計学的に、「平均値±2SD」には母数の95.44%が収まりますが、逆に言うと健康な人の4.56%(約20人に一人)は基準値の外にいることになります。

ということは、「健康な人=基準値の範囲の人」ではないですし、逆の場合もあるということです。

細かく言うと年齢や性別によっても違うもの。血糖値は?

基準値の母数にする「健康な人」は、40~60歳くらいの、いわゆる中年男女が多いようです。

ですから高齢者や若年層では違った数値が出るでしょうし、男女によっても若干の違いがあるはずです。

例えば、赤血球や尿酸、アドレナリンなどは女性より男性の方が多いですし、エストロゲンや黄体ホルモンなどは女性の方が多いです。

血糖値の場合はどうかというと、やはり高齢になると平均的に高くなる傾向があります。

このように、健康診断での基準値は、男女の違いとか、あなたの年齢を考慮しているわけではないということも、知っておくと良いですね。

「あなたの正常値」は?

年齢も性別も違う人たち

このように、健康診断での「基準値」は、あくまで「健康な人の目安」です。

では、基準値とあなたの測定値を比較したときに、どのように判断すればよいのでしょうか?

健康診断結果表には、A,B,C,Dといった成績が載っているものもあります。

これは基準値とどれくらい乖離があるかによって、自動的に決定されていると思いますので、CやDはあまりにもかけ離れているということで、素直に再検査や精密検査を受けた方が良いでしょう。

 

問題は基準値の範囲ぎりぎりに入っているか、少しずれているようなケースです。

あなた自身にとって、これはちょっとおかしいとか、これは大丈夫とかいうことは、最終的にあなた自身で判断するしかありません。

基準値を外れていても心配ない人とは?

例えば私の場合、これは測定値が出るものではありませんが、腹部エコーを見ると、10数年前から「胆のうポリープ」があります。

無くなることもないのですが、私自身はまったく健康ですので放置しています。

また、「飛蚊症」と言って、明るいところを見ると黒い点や紐のようなものが見える症状があります。

これも若い頃から出てきた症状で、危険なものではないのであきらめています。

カシスエキスやルテインなどのサプリメントで、普段は気にならないくらいに減りました。

 

このように、自分が把握している症状や、ずっと同じ測定値で健康である場合などは、あくまで自己責任ではありますが、基準値と少しずれていても正常だと考えて構わないと思います。

基準値の決め方でお話ししたように、健康な人の測定値でも約4.5%は基準値の範囲外ですので。

基準値内でも注意が必要なケースとは?

まず、なんらかの自覚症状がある場合は、妥協せずに相談したり調べたりした方が良いです。

 

糖尿病の場合ですと、食後に急激に眠くなったり、のどが乾いたり、しばらくするとすぐにお腹が空くといった症状は、「食後高血糖」(血糖値スパイク、グルコーススパイク)の疑いがあります。

食後高血糖は、健康診断で測定する「空腹時血糖値」や「HbA1c」では正常である可能性がありますが、「75gOGTT」(ブドウ糖負荷試験)で測定すると、異常がすぐに分かりますので、上記のような症状があれば、病院での再検査を薦めします。

詳しくは⇒血糖値スパイク(グルコーススパイク)=「隠れ糖尿病」を徹底解説!

 

また、健康診断の結果成績表には、過去のデータが載っているものもあります。

私が受診しているクリニックの結果表には、前回と前々回までの測定値が載っていますので、それ以前のも保管していれば、長年に渡る数値を見ることができます。

測定値の傾向を見る

すると、同じ基準内の数値でも、傾向が分かりますよね。

例えば、HbA1cの値が前々回5.1%、前回5.3%、今回5.5%となっていたら、まだセーフだけども徐々に血糖値が上がっているということが分かります。

このような場合は、自主的に食生活を見直すとか、運動を習慣付けるとか、サプリメントを試してみるといった行動を起こしたほうがよいでしょう。

 

逆の傾向にあるのなら、今の生活を続けていれば大丈夫という確認になります。

例えば私の場合は、ここ2年続けてHDLコレステロール(善玉)が増え、LDLコレステロール(悪玉)は減ってバランスも良いので、血液の状態が良いということが分かります。

特に悪いところがなくても、こういうプラスの発見もあるのです。

是非傾向を見るようにしましょう。

まとめ

  • 健康診断の基準値は健康な人の数値の95.5%なので、健康でも外れる人がいる。
  • 年齢や性別によって平均が変わる指標もあるが、健康診断の基準値は中年の男女。
  • あなたの測定値が正常か異常かは、最終的にあなた自身が判断しなければならない。
  • 自分の症状や健康状態と、数年の測定値を把握していれば、正常かどうか分かる。
  • 今回の測定値だけではなく、数年に渡る傾向も見るようにしましょう!

 

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