ベジママは妊娠糖尿病・PCOSが気になる女性の妊活葉酸サプリ

ベジママ-Vegemama 血糖値を下げるサプリメント

このサイトは血糖値が専門なので、妊娠糖尿病については別の記事(妊婦の血糖値は上がりやすい!怖い妊娠糖尿病の原因と対策)で詳しくご説明しています。

今回はベジママの購入レビューということで、妊活サプリ・葉酸サプリとしてのベジママをご紹介します。

PCOSやピニトール、葉酸についても詳しくご説明します。

けっこういい加減なことを書いているブログもありますので、そのあたりも今回詳しく書きました。ぜひこの記事を参考にしてください。

不妊症と多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

PCOSとは

まず不妊症の原因になるPCOSからご説明します。

多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)(PCOS)とは、卵巣の卵胞が育たず、排卵せずにたくさん並んでいる状態の、いわゆる排卵障害です。

PCOSの卵巣を超音波で見ると、卵巣の外側に卵胞が数珠つなぎになっていて、ネックレスサインと呼ばれています。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

出典:医療法人浅田レディースクリニック

症状としては、月経周期が異常に長くなったり(35日とか40日以上にも)、不順になったりする。

排卵していないので基礎体温に変化がなく、高温期が来ないといったことが上げられます。

不妊の原因がPCOSならば、これを改善しなければ受精することはありません。

PCOSの原因

PCOSの原因は、男性ホルモンが優位な状態で、排卵のじゃまをしているためと考えられています。

ですから月経異常の他に、脂性肌(オイリー肌)でニキビができやすいとか、ちょっと毛深いというのもPCOSの人の特徴になります。

男性ホルモンが優位な状態になる要因には、黄体形成ホルモン(LH)インスリンが関わっています。

正常な排卵が行われるには、黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)が正常に働くことが必要なのですが、PCOSの人は黄体形成ホルモンの分泌数値が以上に高いという特徴があります。つまりうまく働いていないのですね。

 

もう一つの要因であるインスリンは血糖値を下げるホルモンですが、インスリンを分泌してもうまく働かない(インスリン抵抗性がある)と、血糖値がなかなか下がらず、卵巣の方に影響を与えます。

ご存知のように、血糖値が高いと糖尿病につながります。

PCOSと糖尿病には、このような関連性がありますので、家族に糖尿病歴がある女性や肥満の女性は、糖尿病と同時にPCOSの発症リスクもあります。

ベジママの主要成分「ピニトール」の機能

ピニトールは一言で言うと、インスリンと似たような血糖値を下げる働きをする、「インスリン様物質(インスリンようぶっしつ」と呼ばれる成分の一つです。

アイスプラントという野菜に圧倒的に多く含まれる成分ですので、サプリの原材料もアイスプラントです。

ピニトールは体内で分解されてメチル基カイロイノシトールという物質になるのですが、

カイロイノシトールがインスリンに代わって糖の取り込みをサポートするので、血糖値を下げてくれるのです。

カイロイノシトールは卵巣には影響を与えません。

つまり血糖値とPCOS両方の改善の助けとなるわけですね。

もちろんピニトールだけに頼らず、ストレスを避ける、食生活の改善といった生活習慣も大事ですよ。

ピニトールの詳しい解説はこちら

葉酸について

葉酸と神経管閉鎖障害

葉酸については、厚生労働省の『妊産婦のための食生活指針-「健やか親子21」推進検討会報告書-』という文書の中で、二分脊椎や無脳症といった「神経管閉鎖障害」の発症リスクを低減するとして、葉酸の摂取を推奨しています。

しかも「栄養補助食品を用いた疫学研究の結果」ということで、サプリメントでの摂取を推奨しています。

そのため最近では、葉酸を積極的に摂ることがすっかり定着しました。

葉酸の摂取量と摂取時期

多くの葉酸サプリで使われる400μg(マイクログラム)という配合量は、先ほどの食生活指針の中で「食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減することが期待できる」と記載されているところから来ています。

上限値については、「1日1mg(1000μg)を越えるべきではない」としています。

 

葉酸の摂取対象者については、“妊娠可能な年齢の女性等”に対して発せられていて、妊娠以前から摂取するべきとして、次のような記載があります。

“先天異常の多くは妊娠直後から妊娠10週以前に発生しており、特に中枢神経系は妊娠7週未満に発生することが知られている。

このため、多くの妊婦が妊娠して又は妊娠の疑いを持って産婦人科の外来に訪れてからの対応では遅いと考えられることから、多くの研究報告と諸外国の対応では、葉酸の接種時期を少なくとも妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までとしている。

一方、妊娠が判明してからの摂取でも効果がみられたとする報告もある。”

 

妊娠の1ヶ月以上前と言われても、いつ妊娠するか分からないのですから、妊活サプリに葉酸を入れるのが適切なのです。

そして妊娠4ヶ月目以降は、サプリメントからの摂取を400μgから240μgに減らしてもよいとしています。授乳婦の場合は100μgです。

葉酸の種類(合成葉酸=モノグルタミン酸型は間違い)

葉酸には2種類あって、食品に含まれている状態の葉酸は、「ポリグルタミン酸型葉酸(プテロイルポリグルタミン酸)」と言います。

これが小腸で「モノグルタミン酸型葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)」に変換されて、

体内に吸収されます。

このため、食品中の葉酸の利用効率は最終的に50%程度になるとされています。

サプリメントに含まれる葉酸は、「モノグルタミン酸型葉酸」ですので、吸収率は約85%になります。

これらは厚労省の指針にも記載されている数値です。

 

そして、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、

「妊娠を計画している女性、または妊娠の可能性がある女性は、神経管閉鎖障害のリスクの低減のために、付加的に400μg/日のプテロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれる」

「モノグルタミン酸型葉酸」を明示しています。

 

よく、合成葉酸がモノグルタミン酸型と書いてある記事を見かけますが、正確に言うとそれは間違いです。

グルタミン酸が複数結合しているのがポリ、一つだけ結合しているのがモノですから、天然由来か合成かの違いは、ポリとモノの違いとは別の話です。

ただ、合成葉酸は皆モノグルタミン酸型である、ということですね。

原材料から抽出加工まで含めて、品質と安全性が確保できていれば、天然由来のエキスをたっぷり摂ったほうが良いに決まっています。

特に天然由来と明記していなければ、合成葉酸と思ってよいですが、もちろん信頼できる製品ならば、合成葉酸で全然問題はありません。

ベジママのその他の成分

ベジママに含まれる全成分は、ピニトール-260mg、マルチトール(還元麦芽糖水飴)、

ルイボス茶抽出物-50mg、アイスプラント末、デキストリン、ビタミンE含有植物油(ビタミンEとして-8mg)、マンガン含有酵母、結晶セルロース、ビタミンC-80mg、、ビタミンB1、ビタミンB6、ステアリン酸カルシウム、ビタミンB2、パントテン酸カルシウム、葉酸-400μg、ビタミンB12-20μg です。

 

原材料は多い順番に記載しますが、葉酸やビタミンB12の単位はμg(マイクログラム)で、少量で十分ということです。

それぞれ適量がありますので多い順に重要ということではありません。

それではピニトールと葉酸以外の成分についてご説明します。

ルイボスは抗酸化酵素(SOD)を含むことでアンチエイジングとして有名ですが、ホルモンバランスや子宮にも良い影響を与えるので、妊活にも適しています。

 

ピニトールはアイスプラントという野菜から抽出していますが、アイスプラントの粉末も配合しています。ベジママの色や匂いはこれですかね?

 

マンガンは、生殖機能や受胎率の維持に必要なミネラルです。これも妊活にピッタリ。

 

ビタミンB群は豊富ですね。

葉酸もビタミンB群ですが、パントテン酸カルシウムもB群の1種で、性ホルモンの生成にも関わっています。

ビタミンB12は欠乏すると葉酸の利用を阻害しますので一緒に摂取するのが良いとされています。

 

マルチトールはジャムやマーマレードによく使われるシロップです。

水分活性を抑えて保存性を高めるために使っていると思います。

安全性評価が難しい食品と言われますが、サプリの量ですので問題ないでしょう。

 

デキストリンはデンプンから作る糖質ですが、錠剤の形を整えるための賦形剤として使っていると思います。

 

結晶セルロースは天然由来の安全な添加剤で、錠剤の結合剤やコーティング剤になります。

ステアリン酸カルシウムも添加剤です。

 

全体として食品材料を使って錠剤にしていますので、安全性にはよく配慮していると思います。

妊活サプリ・葉酸サプリとしてのベジママ

ピニトール、葉酸を始めとしたビタミンB群、ルイボスなど、やはり成分バランスが妊活サプリとして優れています。

妊娠中は鉄分やカルシウムも一度に摂れる葉酸サプリに換えた方がよいかもしれません。

 

しかし妊娠糖尿病が気になる妊婦さんは、そのままベジママを続けて、鉄・カルシウムサプリを追加するというのもありと思います。

妊娠すると胎盤でインスリン抵抗性ホルモンと呼ばれるインスリンを分解するホルモンが異常分泌されるため、血糖値が上がりやすくなるからです。

鉄・カルシウムは食品からも摂れますし、サプリも安いですからね。

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ベジママの購入レビュー

ベジママと同梱物

関西鉄工さんについて

宅急便で白い箱に入って届いたのですが、送り主が関西鉄工株式会社で品名が食品ですので、注文した本人でないと中身が何だか分かりませんね。

関西鉄工さんは元々「植物工場」で、アイスプラントの無菌室栽培からサプリの製造販売へ発展していますので、健康食品メーカーとしては異色です。

品質と安全性が確保されているGMP認定工場ですので安心ですよ。

同梱物は写真のようなハンドブックなどの印刷物です。

大きさ、匂いや味について

サプリの形状は錠剤で、とても小さくて飲みやすいですね。

ベジママの形状と大きさ

ベジママでよく指摘される「匂い」についてですが、私の感じでは藁(ワラ)とかイグサに近いような匂いがほんのりします。

妊婦がどう感じるかは分かりませんが、悪い気はしません。

舌で溶かしてみると、美味しくも何ともありませんが、吐き出したくなるほど変な味ではありませんでした。

普通は水と一緒に飲み込むものなので、匂いや味を感じるヒマはないと思います。

ベジママを飲む量とタイミング

1日4錠が目安で、サプリですのでいつ飲んでも構わないのですが、2錠ずつ2回の食事に合わせて飲むのが良いと思います。

ピニトールがインスリン様物質としての機能を果たすのは、食事で炭水化物(糖質)を食べたときです。

ですから、お米やパン・麺類を食べる食前が良いのです。

ベジママの効果がある、ないのお話し

ベジママを妊活サプリと位置づけて、妊娠したかしなかったかの話になると、どちらもあるのが当然です。

子宝に恵まれない理由は様々ですし、妊活サプリを飲めば妊娠を誘発してくれるような過剰な期待を持つのは安易すぎると思います。

サプリと合わせて生活全般を健全にして、良い準備をされることが大事ですよ。

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