尿糖値と血糖値の関係とは

尿糖値と血糖値

尿糖値って測ったほうが良い?

「尿糖値」についてはご存知でしょうか?読んで字のごとくですが、血糖値が血液に含まれる糖の値で有るのに対し、尿糖値は尿に含まれる糖の値を指します。

血糖値と尿糖値、どちらも糖の値を指すものですが、それぞれに関連性はあるのでしょうか?また糖尿病を予防する上でこの尿糖値はどのように関係してくるのでしょう?

結論から言いますと、尿糖値は血糖値と非常に密接な関係があります。また糖尿病の予防、早期発見という観点から見ても尿糖値を知ることは非常に重要です。ではその理由について具体的に説明していきますね。

尿糖値は尿に含まれる糖の値であると書きましたが、もう少し詳しく説明すると、尿糖値とは排尿から排尿までの間の血液の状態が反映されたものと言えます。

そして個人差はありますが、尿に糖が出るのは、血糖値が170~180mg/dl以上になった時です。

この血糖値を「閾値(いきち)」あるいは「腎閾値(じんいきち)」といいます。

つまり尿に糖が出たということは、血糖値が閾値を超えているということになります。

健康な人はほとんど尿糖が出ることはありませんし、50mg/dl未満は大きな問題はないレベルだとされています。

尿糖値を測定することの大きなメリットとして血糖値の測定よりもコストがかからず自宅でもできるということが挙げられます。

血糖値の測定も自宅でできますが、尿糖値の測定はコストがかからず手軽にできるということで、糖尿病の早期発見にも大いに役立つ検査なんです。

尿糖値はどうやって測るの?

尿糖の検査は血液中の1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)の量で測定します。

この1,5-AGとは血液中にブドウ糖に次いで多く含まれる糖のことで、普通の食事による摂取量はおよそ、3~10mgとされています。

通常、1,5-AGは、腎臓の糸球体で濾過(ろか)されますが、そのほとんどが尿細管で再吸収されます。

そのため1日の尿中排泄と経口摂取量がほぼ同じになり、血液中の濃度はほぼ一定しているのです。

ところが血糖値が上がると、1,5-AGは糖と一緒に体の外に出て行ってしまいます。

そうなると体の中に入ってくる1,5-AGの量は少ないままなので、血中の濃度は下がることになります。

つまり血液中の1,5-AGの量が減っていれば、尿糖が出ている、ひいては血糖コントロールがうまくいっておらずに悪化しているということになります。この関連性がお分かり頂けたでしょうか?

尿糖値の具体的な検査方法は、病院で行うこともできますが、前項でも少し触れたように、薬局などで販売している尿糖値の検査キットを使用してもOKです。

また最近は、センサーに尿を少しかけるだけで、直接尿糖値が計測できるデジタル尿糖計も販売されています。

まずは自宅で測定し、何回測定しても尿糖が出ているという結果が出るようであれば、病院に行って本格的に検査をされることをおすすめします。

尿糖値の例外

尿糖は血糖値が閾値を超えたときに出て、血中の1,5-AGの量が低下することで分かると言いましたが、例外もあります。

血糖値は正常であっても尿糖が出て1,5-AG値が低下することがあるんです。

それは腎性糖尿やステロイドの投与により、尿糖排泄閾値が低下した場合、また妊娠後期や慢性腎不全、長期高カロリー輸液、重症肝硬変などによっても1,5-AGの値は低下します。

またこの逆もあります。1,5-AGを多く含んでいる食物を採ることで血糖値のコントロールとは無関係に影響を受け、1,5-AG高値となる場合があります。

特に漢方薬の人参養栄湯や加味帰脾湯、葛根湯、小柴胡湯、大柴胡湯などは1,5-AGの含有量が非常に多いため、これらを服用している場合は注意が必要です。

冒頭でもお話ししたように、尿糖値は血糖値と非常に密接な関係にあります。

糖尿病の予防、早期発見に尿糖値の測定は重要ですが、尿糖値の数値だけで判断してしまうと逆に糖尿病以外の病気に気づかなくなるといったリスクもあります。

尿糖が出たという場合は、自分だけで判断することは避け、必ず病院に行き血糖値の測定など行った上で医師の判断を仰ぐようにしてくださいね。