難消化性デキストリンのトクホが多いワケ

でんぷんから難消化性デキストリンができる

血糖値が気になる人なら、難消化性デキストリンという成分を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

別の記事(血糖値を下げる成分)でも簡単にご紹介していますが、難消化性デキストリンが入った血糖値対策製品は実に多いのです。

なぜこんなにいっぱい出ているのか、他の成分の血糖値対策製品と比べてどうなのかをお話しします。

難消化性デキストリンの機能

まず難消化性デキストリンの3つの機能を簡単におさらいしておきましょう。

一つ目は、糖質が腸から血管へ吸収されるのを妨げる。それによって、食後血糖値の上昇を緩やかにすることです。

二つ目は、食事に含まれる脂質の吸収も遅らせて、食後中性脂肪の上昇も緩やかにする働きがあります。

ビタミン・ミネラルについては逆に吸収を促進するとされていて、とても重宝な成分ですね。

三つ目は当然ですが、食物繊維ですので、お腹の調子も整えます。

難消化性デキストリンの働き

出典:大正製薬のヘルスマネージ

難消化性デキストリンと似ている成分としては、菊芋に含まれるイヌリンなどがあります。

サラシアや桑の葉のように糖質の分解を妨げる機能は、難消化性デキストリンにはありません。

製品の数も多く、比較的安く簡単に手に入るものですので、血糖値対策としては簡単に取り組めて扱いやすいのがメリットでしょうね。

難消化性デキストリンのトクホ製品が多いワケ

難消化性デキストリンが入っていることでトクホマークが付いている製品が多いと言いましたが、それには理由があります。

実は特定保健用食品(トクホ)にはいくつかの種類があって、難消化性デキストリンは、「特定保健用食品(規格基準型)」という種類に入っています。

この(規格基準型)という種類は、次のように説明されています。

特定保健用食品としての許可実績が十分であるなど科学的根拠が蓄積されている関与成分について規格基準を定め、消費者委員会の個別審査なく、事務局において規格基準に適合するか否かの審査を行い許可する特定保健用食品

つまり、規格基準に適合していれば、比較的簡単に特定保健用食品(トクホ)として許可されるので、世にたくさんの難消化性デキストリン配合トクホが出てくるわけです。

難消化性デキストリンのトクホ規格基準

では、トクホとして許可される規格基準とはどんなものかと言いますと、これも基準量(配合されている量)によって表示できる用途が異なるのです。

まずトクホでの関与成分名は、どれも「難消化性デキストリン(食物繊維として)」という記載になります。

またいずれの場合も同じ種類の原材料(他の食物繊維又はオリゴ糖)を混ぜてはいけないことになっています。

一つ目の基準量は、1 回食事とともに摂取する目安量が、4g~6g です。(1日3食分だと12g~18g)

この場合は血糖値に対する用途が認められて、表示できる文言も次のように決められています。

「食物繊維(難消化性デキストリン)の働きにより、糖の吸収をおだやかにするので、食後の血糖値が気になる方に適しています。」

二つ目の基準量は、1 回食事とともに摂取する目安量が、5gです。(1日3食分だと15g)

この場合は中性脂肪に対する用途が認められて、表示が次のようになります。

「食物繊維(難消化性デキストリン)の働きにより、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにするので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の中性脂肪が気になる方の食生活の改善に役立ちます。」

5gというのは一つ目の基準量にも入りますので、血糖値と中性脂肪の両方に用途が認められることになります。

そういうわけで、多くの難消化性デキストリン配合のトクホ製品は、1回の目安量が5g前後になっているのですね。

製品名に「W(ダブル)」という言葉が入っているものは、5gで血糖値と中性脂肪の両方という意味のダブルなのです。

6gの方が多いのに、6gだと血糖値のことしか言えないというのも、変な基準ですね。

三つ目の基準量は、1日摂取目安量が 3~8g(1回ではない)と、少ないのです。

この場合は単なる食物繊維としての用途になり、表示できる文言も限定されて、

「難消化性デキストリンが含まれているのでおなかの調子を整えます。」というだけになります。

これと同じ食物繊維としてのトクホには、「ポリデキストロース(食物繊維として)」と「グアーガム分解物(食物繊維として)」もあります。

ということで、血糖値対策には、配合量が1食あたり4~6g、そして保健用途の文言も確認するとよいです。

難消化性デキストリンは摂取量の上限を定める必要がないと、アメリカのFDAが認めているほど安全ですので、トクホの基準量以上にたくさん摂っても害はありません。(お腹がゆるくなることはあります)

難消化性デキストリンのトクホ製品

清涼飲料水系

難消化性デキストリンは、従来からある清涼飲料水に配合するだけでもトクホの飲料になりますので、飲料水系ではたくさんの製品が出ています。

ざっと上げてみると、三ツ矢サイダー プラス、メッツコーラ、ペプシスペシャル、からだすこやか茶W、食事と一緒に十六茶Wなど、みんな難消化性デキストリンのトクホ製品です。

単純にトクホにすれば売れるのですかね?

難消化性デキストリンは、食事に含まれる糖質の吸収を緩やかにするわけですから、血糖値に関しては食前や食事と一緒に摂るのが理にかなっていて、食間に飲んでも効果がありません。

そういう意味では炭酸系で甘い味のサイダーやコーラは、食前や食事中に飲む難消化性デキストリンとしては、あまり適していませんね。

それに、甘みがあるのに糖質ゼロなのは、アスパルテームなどの人工甘味料を使っているからです。

アスパルテームなどは安全なものですが、嫌な人は嫌だと思います。

食事と一緒に十六茶Wとからだすこやか茶W

清涼飲料水系なら、アサヒ飲料の「食事と一緒に十六茶W(ダブル)」か、日本コカ・コーラの「からだすこやか茶W」が飲みやすいと思います。

粉末タイプ

粉末スティックタイプなら、やはり大塚製薬の「賢者の食卓ダブルサポート」でしょうか。

賢者の食卓ダブルサポート

お茶やコーヒー、味噌汁にでも溶かして飲むことができますので、バリエーションが豊富になります。

小林製薬の「イージーファイバー トクホ」もありますが、若干配合量が少なめです。

ちょっと贅沢なところでは、大正製薬の「ヘルスマネージ 大麦若葉青汁 難消化性デキストリン」がお薦めです。

ヘルスマネージ大麦若葉青汁

1回あたりが100円を超えますが、青汁に抹茶も入っていますので、飲みやすくて健康に良い、難消化性デキストリン配合トクホ製品です。

さて、お薦めの飲み方は?

1日3回飲むと考えると、やはりコスパを優先したいですね。

一番安上がりな方法は、トクホとは関係なく袋詰めの難消化性デキストリンを買うことです。

ただデメリットもあって、粉が舞い散りやすい、溶けにくい、大量に買うと古くなって湿気を帯びてくる、スプーンで測って使うのが面倒くさいなどがあります。

ですから、買うならこういう顆粒状で300g程度がよいでしょう。

難消化性デキストリン (サラッと溶ける便利な即溶顆粒タイプ) 300g

食物繊維85%くらいですから、多めに6g(軽く小さじ2杯で十分)ずつ使って50回分はあります。

約1,000円ですと、1回分20円です。

次に清涼飲料水系ですと、アサヒ飲料の「食事と一緒に十六茶W」です。

食事と一緒に十六茶W(ダブル)2L×6本

ケース買いすれば12Lで3,000円くらい。

1回で飲む量は大きいコップ1杯、250mlで難消化性デキストリン5gです。

12Lは48回分、1回分62.5円になります。

 「からだすこやか茶W」は1ケース12Lで4,000円くらいしますので、1回分83.3円になりますね。

からだすこやか茶W 1.05L 12本

意外と安いのが、「賢者の食卓ダブルサポート」です。

賢者の食卓ダブルサポート30包

30包が約2,000円で買えますので、1回分66.7円です。

小林製薬の「イージーファイバートクホ」なら30包で約860円という安さですが、難消化性デキストリンは4.2gと少なめのギリギリトクホです。これなら1回分28.7円ですが。

イージーファイバー トクホ 30パック

一番お高くなるのが大正製薬の「ヘルスマネージ大麦若葉青汁」です。
ヘルスマネージ 大麦若葉青汁 難消化性デキストリン

定期購入で30包3,693円ですから、1回分123円になります。やはり青汁と抹茶ですからね。

それで私のお薦めの飲み方は、トクホミックスです。

3食毎回同じだと飽きてしまうので、「食事と一緒に十六茶W」か、「賢者の食卓ダブルサポート」をコーヒーや味噌汁に入れるかを選べるように常備しておくのです。

1日1食は「ヘルスマネージ大麦若葉青汁」にするというのも、健康的でよいと思います。

しかしもっと簡単に、しっかり血糖値対策をしたいというならば、サプリメントをお薦めします。

錠剤やカプセルで複数の有効成分も簡単に摂れますからね。

水溶性食物繊維の「イヌリン」をベースにサラシア・桑の葉・ビフィズス菌なども入った、「ルックルックイヌリンプラス」なら、31日(93回)分の定期便で4,276円ですから、1回分約46円なので、実はトクホのお茶や「賢者の食卓」よりもコスパが良いのです。

詳しくは公式サイト⇒ルックルックイヌリンプラス

個別記事⇒ルックルックイヌリンプラスの効果と購入レビュー・口コミ・Q&A

難消化性デキストリンはどうやってできる?

最後に興味のある方へ、難消化性デキストリンの製造方法をご紹介しておきます。

難消化性デキストリンは水溶性食物繊維に分類される成分で、次のようにして作ります。

まず加熱処理したじゃがいもやトウモロコシのデンプンを、アミラーゼ(デンプンを消化する酵素)で加水分解します。(実はこの記事の冒頭の写真は、じゃがいものデンプンです)

そして、難消化性成分(消化されない食物繊維の方)を取り分けて、脱塩、脱色して調製したものが難消化性デキストリンです。

天然のでんぷんから作りますので、まったく安全な成分です。

なお、単に「デキストリン」という場合は、デンプンを分解したあとの消化性成分の方、つまり糖質の方を指しますよ。