ALA(5-アミノレブリン酸)を分かりやすく徹底解説します!

ALA 血糖値を下げる成分

 

血糖値をサポートするサプリメントの中で、「アラプラス糖ダウン」は、他のサプリとは全く違う場所で働く、違う機能を持っています。

CMやブログなどで、「ALA(アラ)が・・・、ALA(アラ)が・・・」と聞くので、何となくALAという成分が働いているというのはお分かりでしょうが、どこでどうなって何が変わるのか、理解している方は少ないと思います。

詳しく説明しようとすると、生物学的な化学反応の話になって、読むのも嫌になるだろうということもあって、詳しく説明されていない面もあるでしょう。

 

今回は、そんなALA(アラ)について、できるだけ分かりやすく、「なるほど」と理解されるように、ご説明してみたいと思います。

ALAを使って体内でヘム、ヘムタンパク質が合成される

ではまず、5-アミノレブリン酸(5-aminolevulinic acid、5-ALA)の体内での変化を追ってみましょう。

ALAの変化

1.まずALAからポルフィリン(porphyrin)という物質が生成されます。

あまり深く考えずに、ああそうなんだ、という感じで読み進めてください。

2.さらにポルフィリンは、金属と結合して、錯体(さくたい)を作ります。

※錯体とは金属と非金属が結合したもの。

2-1. ポルフィリンと鉄が結合したものを、ヘム(haem)あるいはヘム色素と言います。

2-2. ポルフィリンとマグネシウムが結合したものがクロロフィル(葉緑素)で、植物の葉緑体にあって光合成で重要な働きをしています。

3.ヘムはそれからタンパク質と結合して、ヘムタンパク質と言われる物質になります。

  • 例えば、ヘムがグロビンというタンパク質と結合したものが、ヘモグロビンです。
  • カタラーゼやオキシダーゼは、酸化還元酵素として働きます。
  • チトクロム(シトクロム、Cytochrom)というヘムタンパク質は、細胞内のミトコンドリアの内膜にあって、エネルギー生成に重要な役割を果たしています。

このように、ALAが増えるとヘム、ヘムタンパク質が増え、体内での代謝が活発になります。

するとどのような効果が現れるのか、1つずつ見ていきましょう。

ALAの効能効果

糖ダウンのALAが血糖値をサポートする仕組み

まずは血糖値に関わるところからですね。

チトクロムが細胞内のミトコンドリアの内膜にあると言いましたが、ミトコンドリアでエネルギーを生み出す仕組みは、TCA回路(TCAサイクル、クエン酸回路)と言います。

このTCA回路の材料が、ブドウ糖です。

ブドウ糖は、すべてピルビン酸を経てアセチルCoAという物質になり、TCA回路に入ります。

TCA回路は複雑なので説明は省きますが、重要なことは、ALAから合成されたチトクロムや酵素類が活発に働くと、TCA回路もうまく周り、糖の代謝がアップするわけです。

ミトコンドリアの中でのALAの働き

材料であるブドウ糖が、どんどん使われる、すなわち高血糖は下がり、血糖値が安定するというのが、ALAで血糖値をサポートする仕組みです。

「アラプラス糖ダウン」のCMは、このことを言っているのです。

またALAは、内臓脂肪を減らし、溜まりにくくするというデータも出ていますので、メタボの改善、そして糖尿病に限らず生活習慣病予防にもなります。

アラプラス糖ダウン公式ページ

 

ハリ、つや、みずみずしい肌を保つ

ATP回路でエネルギーを生成する際には、二酸化炭素と水も放出されます。

二酸化炭素は呼気として吐き出しますが、水は残ります。

人間は体重の約60%が水ですが、飲むばっかりではなくて、自分でも作っているのですね。

この水が、皮膚においてハリのある若々しさを保つのです。

 

ALAサイエンスフォーラムのセミナーで発表された試験データによると、ALA+Fe(血清鉄)配合のクリームとサプリメントを10日間併用したところ、

試験前と比較して水分量は120%UP、弾力量は109%UPしました。

50代に限ると、水分量は156%UP、弾力量は120%UPしていました。

ALAによる水分量、弾力量のアップ

出典:ALAサイエンスフォーラム

また、ALAを線維芽細胞に添加すると、3日間の培養後にコラーゲンが1.4倍、ヒアルロン酸が1.2倍に増加していました。

ALAによるコラーゲン、ヒアルロン酸の増加

ALAを配合したスキンケア製品も出ていて、はっきりとALAを「保湿成分」とうたっています。

 

冷え性や貧血の改善、エイジングケア全般

ALAはヘモグロビンの材料になりますので、エネルギー代謝に必要な酸素が身体中に行き渡り、冷え性・貧血の改善や免疫力アップにもなります。

 

同じく、ALAサイエンスフォーラムのセミナー発表資料によると、

ALAを摂取した3時間後から体温が上昇し、試験開始時から6時間後の体温上昇率が、プラセボ群(ニセモノ摂取)と比較して約1.3倍促進されました。

こうした成果を受けて、コエンザイムQ10やビタミンB群とALAを配合した、エイジングケアサプリも出ています。
アラプラス CoQ10

植物の光合成を促進してよく成長し枯れにくくなる

ALAを配合した肥料も製品化されています。

特に光が少ない室内や寒冷地でもよく育つ、長持ちするということで、注目されています。

ALAが植物に与える効果

出典:neoALA株式会社

ALA入りの液体肥料を使うと、生花の花咲きが良くなったり、トマトの収穫量が増えたり、甘くなるといったことも分かりました。

 

実に様々な目的で研究・製品化されていますね。

ALAは健康なら足りているのか?

もともとALAは、体内でも1日に約600mgが合成されます。

尿から約2 mgのALAが排出されますが、ヘモグロビンなどのヘムタンパク質となって、約60~70gが常に残っているそうです。

 

しかし残念なことにALAの体内生産量というのは、17歳をピークに加齢とともに減っていきます。

体内のALAの生産量の変化

しかも、過労・ストレス・睡眠不足・飲酒・喫煙・運動不足といった生活習慣で、減少が加速するのも間違いありません。

この下降線は、20代をピークにして下降するエネルギー生産量や基礎代謝量の下降線とよく似ていますし、加齢とともに現れる様々な症状と反比例するように一致するのです。

つまり健康でも減っていくものなので、エイジングケアには外部から摂ることが必要ということです。

ALAは食品から摂れないのか

ALAは多くの動植物食品に含まれていますが、微量です。

比較的多いのは、いか(0.38mg/kg)、たこ(0.78mg/kg)

発酵食品の黒酢(1.5~2.0mg/L)、ワイン(1.7~3.0mg/L)、日本酒(1.0~3.5mg/L)、酒粕などは多いですし、健康食品の朝鮮人参、ローヤルゼリーも発酵食品と同じくらい多いです。

しかしいずれにしても、そんなにたくさん食べられませんし飲めません。

もちろんALA以外の成分があるので発酵食品は適量で身体に良いのですが、ALAで顕著な効果を得るには食品では無理なのです。

サプリメントの効用

ALA配合のサプリメントは一粒あたりに最低でも5mg、アラプラス糖ダウンには15mg入っていますので、どれだけ多いかお分かりでしょう。

自然界からの抽出では微量なのでたいへん高価になってしまいますが、近年、発酵を利用した製造法が開発されて、様々な製品化が可能になりました。

 

ALAは、Fe(血清鉄)やビタミンB群、CoQ10(コエンザイムQ10)などと合わせて摂取すると、より効果的です。

「アラプラス糖ダウン」にも「クエン酸第一鉄ナトリウム」という「鉄製剤」が配合されていますので、血糖値以外での効果も期待できるのです。

アラプラス糖ダウン公式ページ

 

なんとなくALAについて理解が深まったら幸いです。

 
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